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☆アメリカ01☆

「北米大陸を感じる旅!〜コーストスターライト号でカリフォルニア・シアトルを訪ねて〜」

 (さわやかアメリカ西海岸・大陸縦断夏旅日記」






「北米大陸を感じる旅!〜コーストスターライト号でカリフォルニア・シアトルを訪ねて〜」
(さわやかアメリカ西海岸・大陸縦断夏旅日記@)
ある夏の日。約10時間のフライトを終えL.A.の空港に降り立ちました!
ここロサンゼルスを訪れるのは、約20年ぶり!
ひとたび空港の外へ出ると、日差しはかなり強いものの
空気はとても乾いていて、ここがカリフォルニアなんだなぁなんて・・・
その心地の良さにアメリカに入国したことを実感した私がおりました。
さて、到着1日目の行程は・・・
ちょっぴりロサンゼルス観光!
ということで、専用車にて、まずはサンタモニカへ!
走り始めたフリーウェイ!
片側数車線の走行空間に自然と心が開放的になる思いでした。
ドライバーは、LA生活30年以上の日本人のおじさん!
この方が、とても話し好き!
時差もあって、かなりの眠さにも関わらず談笑♪
気が付いたら同行者はみんな夢の中・・・
「30年ということは・・・ロス疑惑の頃?ですよね!」なんて、
とても、懐かしい昭和の話も・・・
あの頃は、なんて怖い街なんだぁ!なんて思ったもの。
そんな昔話に花が咲いていたら・・・
あっと言う間に、サンタモニカに到着!
そこには、どこまでも続く青い海!そして大きくブレイクする白波!
20年前にも、この海のはるか向こうには日本があるんだなぁ!なんて思いながら、
やっぱり、口づさんでしまうのは、あの歌ですよね♪
わかる方は、昭和生まれ間違いなし!
そんな懐かしさも感じる海岸で、少しだけ潮風のシャワーを浴びた後は
ロデオドライブへ!
言わずと知れた高級別荘地!
もう、このあたりまで来たときには眠さも限界。
有名人の別荘なんて瞳には映りません!
街中のカフェでの休憩は、本当の休憩!となりました。
その後、やはり、ハリウッドへ!
ここは、もちろんユニバーサルスタジオで訪れていて
ツアーバスに置いて行かれたり!なかなか苦労させられた街!
年齢を重ねて訪れてみると・・・
そんな体験だって、楽しい思い出に変わっちゃいますね♪
もちろん、チャイニーズシアターや「ハリウッドの看板」での記念撮影は
外せません!
そんな、眠さとの戦いのロサンゼルス郊外観光も無事終了!
ダウンタウンのホテルに落ち着きました。
かつては、本当に治安の悪かったLAのダウンタウン!
現在はどうなのだろうか?
ホテル正面のワンブロック先あたりにコンビニを発見!
試しに夜のダウンタウンへ・・・
これが、なかなか意外!
コンビニ店内も含めて治安の悪さを感じることは、ほとんどないくらい♪
LAのダウンタウンも変わったんだなぁ!なんて、
年月の経過に心を巡らせ
長旅の疲れもあってよく眠れそうな夜になりました。
(2017年8月7日FB投稿)

「北米大陸を感じる旅!〜コーストスターライト号でカリフォルニア・シアトルを訪ねて〜」
(さわやかアメリカ西海岸・大陸縦断夏旅日記A)
いよいよ、旅の2日目!
アムトラック・コーストスターライト号に乗車します♪
この列車、アメリカ西海岸、ロサンゼルスとシアトル間約2,200knを
約36時間かけて走る米国を代表する長距離列車なのです!
その始発駅は、LAのダウンタウンにほど近いユニオン駅!
この駅に向かうためにダウンタウンのホテルをリザーブしたわけです。
そしてその朝。旅には時間のゆとりが重要!
ということで、ホテルを午前8時すぎには、タクシーで出発!
ほどなく、ユニオン駅に到着することができました。
そして駅の建物内へ!
噂では聴いていましたが、その重厚感!そして高い天井!
歴史上のタイムテーブルに自ら迷い込んでしまったかのよう♪
そんな米国の生きた年表の中、しばし記念撮影タイム!
その後、チェックインへ!長距離列車はこの手続きが必要なのです。
そして、今回確保しているのが「デラックス寝台車」!
編成中数室しかない特別な個室で、
室内にはソファー、2段ベッド、化粧室、シャワーまでが備わっているんです!
さらに、寝台車(スリーパー)利用の乗客には・・・
ラウンジまで用意されていて乗車までくつろぐことができるんです!
こんな空間も、これから始まる長い旅路への期待を膨らませてくれますよね♪
ちなみに寝台車にはその他に、2人用のルーメット、ファミリー用の4人個室も
連結されていました。
そしてアナウンスが・・・
おっ!これからいよいよ乗車かな?と思いラウンジの外へ!
案内されたのは、6人用のカート!
これで車両まで連れてってくれるようです。
乗車したカートは、
静かなモーター音を響かせ、音もなく発車!それでいてとても速い!
遊園地のアトラクション?かぁ!と思うくらい・・・
スリルある速度で緩やかなスロープを下りプラットフォームへ!
そこには、今晩お世話になる「コーストスターライト」号の長い変性!
そして、そのダブルデッカー車両はすでにお待ちかね♪
間もなく、1432号車の前へ!
 ちなみに、この番号!
「14」はシアトル行きの「コーストスターライト」号の列車番号・・・
「32」が寝台車の号車番号となります!(32両目ではありません)
そして、車内へ!
日本のそれとは異なり、ホームがとても低い。
従って、まず乗り込むのにステップが数段!
そして、2階に上がるのにさらに数段♪
足の悪い方は、ちょっと大変かもしれません!
やっとの思いで今宵の個室にたどり着いたのです!
まずは室内チェック!
コンセントの位置、化粧室、シャワーなどなど、余念はありません!
そうこうしていたら・・・
出発時間の午前10時が過ぎ
静かに、大きな窓のスクリーンには、ユニオン駅のプラットフォームが流れ始め、
「コーストスターライト」号の大陸縦断というドキュメント映画が、
音もなく始まっていたのです!
その内容は、しばらく街中の風景という、これから始まる旅の予告編が流れ
アテンダントがご案内にやって来たころ、
少しずつ荒涼とした景色のアメリカ西部の
光景が広がって本編へといざないます!
今回の大陸縦断の旅では、あまり計画は立てず
列車の車内という特別な時間に身を任せよう!と考えていた私♪
やはり、まず楽しみなのは食事!
こんな日常のことを、我が国日本では
列車の中で楽しむことが・・・とても貴重な現代!
こんな大きな大地で、それも特別ゆっくりとした時間の流れと、
その様々に移りゆく光景を感覚のBGMにして・・・
精一杯五感で味わおう♪
ということで、早速、1日目の昼食へ!
寝台車からは数両歩いたダイニングカーでいただきます!
そして、なんとこの食事代!
寝台車の料金にはソフトドリンクとともに含まれているんです!
初めての食事は・・・やっぱり、ハンバーガーをチョイス!
もちろん、焼きたてのステーキを挟んだ本格的なものです。
食事内容は、サラダから始まり、デザートに終わる3コースメニュー!
私たち日本人には十分すぎるボリュームでした♪
さらに、このランチタイム!
もう1つ、特別な演出が・・・
それは、ちょうどその頃、
真っ青な太平洋がダイニングカーの大スクリーンに広がり、
メインディッシュに、まさに視覚の隠し味!を添えてくれるんです♪
この隠し味!なかなか、気の利いたスパイスで、より一層食欲が増しますよ♪
食事中に、そんな原色の世界がゆっくりと流れていたら・・・
乾いたカリフォルニアの空気も相まって
ついつい、こんな「列車時間」をいつまでも味わっていたい!
なんて、みなさまも思ってしまうことでしょう♪
(2017年8月13日FB投稿)
「北米大陸を感じる旅!  〜コーストスターライト号でカリフォルニア・シアトルを訪ねて〜」
(さわりゃかアメリカ西海岸・大陸縦断夏旅日記B)
ランチタイムが終わった頃、
私たちを乗せた「コーストスターライト号」は、海岸線を離れ
カリフォルニアの広大な大地をゆっくりと北上しておりました。
車窓の大きなスクリーンに映し出されるのは
どこまでも広がる砂漠の風景!
そして、視線を少しだけずらすと、
はるかかなたの宇宙まで望めそうな真っ青な世界♪
その青一色の空間に、これまた巨大な一筋の白い雲♪
まるで大海原に浮かぶ無人島のよう!
その雲に沿って、列車は確実に北を目指していました。
こんな光景が車窓に広がる昼下がりの列車時間!
現代社会から少しだけエスケイプしたような
特別な時間が流れます♪
そんな、絵画になりそうな原色の世界に心を奪われていたら
大きな雲の端っこが・・・
なるほど、大陸を縦断するって!こういうことか♪
列車は、いつの間にか大きな筋雲を追い越していたんです!
このころ、少しずつ勾配を登り始め・・・
初めての大きな峠越えです!
そのゴツゴつとした岩山の風景。
まるで、テーマパークのアトラクションのよう!
確実に、それも一歩ずつ、ピークを目指します!
トンネルを多く利用する日本の峠越えとは異なり
稜線に沿ってS字を描きながら・・・
ふと、眼下には少し前に通過した線路が、
そして後方には、長く連なった「コーストスターライト号」の全景が!
そんな大きな風景に、少しだけ退屈したら・・・
パーラーカーへ足を運びましょう♪
そこでは、カリフォルニア・ワインのテイスティングが・・・
この列車!決して豪華列車ではありませんが
様様な企画で「列車時間」を演出してくれるのです♪
そんな、広大な風景に夕暮れが近づくと・・・
「コーストスターライト号」を包み込む大きな大地のステージが
刻一刻と、その色彩を変化させ
まるで、それは照明さんの演出のよう♪
列車の銀色の車体が、傾いた赤い太陽を映し出し
そして、いつのまにか、夕やけ色に大陸全体を染めておりました!
(2017年8月26日FB投稿)

「北米大陸を感じる旅!  〜コーストスターライト号でカリフォルニア・シアトルを訪ねて〜」
(さわやかアメリカ西海岸・大陸縦断夏旅日記C)
私たちを乗せた「コーストスターライト号」は、
刻々と色彩を変化させてゆくカリフォルニアの大地を北上しておりました。
そんな夕暮れ時、夕食の予約時間が。。。
以前にご紹介したとおり、寝台車のチケットには、
行程中(朝1回、昼2回、夕2回)の食事とソフトドリンクが含まれており
アテンダントが事前に希望時間を聴きに来てくれます♪
乗客は、その時間になったら、自らダイニングカーに足を運ぶ!という感じです。
座席は、基本的に自由席で、陽気なアメリカンと同席になるのですが・・・
私たちシャイな家族は1つのテーブルを囲みました。
そして、今回チョイスしたのは・・・「ステーキ」♪
アメリカに来たら、やはりこれをいただかなくては・・・
そして運ばれてきたメインディッシュ♪
1990年代に初めて米国本土を訪れ、いただいた豪快なアメリカンビーフ!
やっぱりステーキは日本だなぁ!なんて、大きさだけの一品に・・・
と思ったもの!
でも、どうでしょう♪
これが、今回は・・・意外と上品な味♪
年月の経過とはいえ、ここは走る列車の中!
そのステーキソースも合わせた満足度は、なかなかのものとなりました。
さらに、その食事時間に楽しさを添えてくれるのが・・・
ダイニングカーのクルーたち!
テーブルを通るたび、なんらかのジョークを飛ばす!
ほんとうに、みなさんサービス精神旺盛♪
日本の接客のように
マニュアル化されていないことが、またさらに楽しさを増していました!
こういう空間に身を置くと・・・
英会話が、少しはできたらなぁ?なんて、年齢を顧みず・・・次回までには!
なんて、新たな目標を立てたりして・・・
こんな現地の方とのちょっとしたふれあいも、旅の醍醐味ですよね♪
夕食を終えてコンパートメントに戻ると、室内は夜行列車の様相!
2段ベッドには、すでに寝具がセットされておりました。
ただ、このまま寝てはもったいない!
夜の「列車時間」も楽しまなくっちゃ。
やはり、就寝までのひとときをパーラーカーで過ごしましょう♪
この車両に備わっている透明で大きなスクリーン全体には
カリフォルニアの夜空に映し出される無数の星たち
そこは、まるで「走るプラネタリウム」!
もし、眠くならない方がいたら、少しだけ夜空を見上げて
ひとつずつ星の数を数えてみてください!
その輝く星の数とどこまでも続く大陸の夜空を眺めながら
すばらしい夢を見てみたくなること間違いなしですよ♪
そんなことを思い浮かべながら・・・
ふと気づくと、夜明けを迎えた大地に森林が広がり、
昨日のカリフォルニアの乾いた大地とは明らかに違う!
「コーストスターライト号」は、
いつの間にか州境を越え、オレゴンに入っておりました!

(2017年9月1日FB投稿)

「北米大陸を感じる旅!  〜コーストスターライト号でカリフォルニア・シアトルを訪ねて〜」
(さわやかアメリカ西海岸・大陸縦断夏旅日記D)
車窓には、緑がまぶしい森林の風景が後方へと流れ、
そして、その木々の隙間から、時折差し込む朝日のひかり♪
そんな光景の中で2日目の朝を迎えました!
ふと気付くと、アテンダントの朝のごあいさつ!
言語は違えども、
慣れ親しんだブルートレインでも、こんな朝を幾度となく迎えたなぁ♪
なんて、昔を思い出して少しだけセンチメンタルな気分!
さらに、朝食のご案内が・・・
素早く身支度をして、ダイニングカーへ!
扉を開けるなり、コーヒーの香り♪
一気に食欲が増しました!
さて、朝食には評判の「フレンチトースト」をチョイス!  朝から、なんとも甘い香りに包まれ、幸せな気分に♪
これが、また、列車の車内とは思えない出来栄え・・・
さらに、車窓の大きなスクリーンには、ゆったりとした川の流れが・・・
そして、川面では、あちらこちらで光のダンス♪
またまた、大自然のシナリオのない演出が
さわやかな小食時間に彩りを添えてくれました。
食事を終え個室に戻ると、
そこには、いつものプライベート空間!
そして、時計の針は午前10時を回り、すでに「列車時間」が24時間も過ぎている  そんな、特別ゆっくりと流れる「列車時間」の中、またまた、まどろみタイム♪  長い人生、こんな空間で、
自分だけのわがまま時間を過ごす!なんていうのも、贅沢ですよね!
それから、どのくらい経ったのだろうか?
車窓の清流は、さらに豊かな水源となり、列車を北へと導いておりました。
そして、遠くの山並みに視線を移すと、真っ白に輝く頂が現れ
かなり北まで、やって来たんだなぁ!なんて、実感♪
その頃、列車はスピードを落とし大きな峠に差し掛かっておりました。
高速鉄道網は充実している現代の日本!
かつては、日本の各地に存在した「峠越え」が
ここ北米大陸では、まだまだ現存しているのです。
 こんな、「峠越え」でサミットを超えていく!
 これがまさに「列車時間」ですよね♪
 とはいえ、さすがに乗車時間が30時間を超え・・・
 私たちも、少しだけ疲れ気味!
 最後の夕食のころには・・・
 半分忍耐の世界となっておりました。
 それでも、終着駅シアトルまで約2時間を下回ると・・・
 何だか、まだ、この「列車時間」を楽しんでいたい!
 なんて、パーラーカーでオセロを始めたりして・・・
 天邪鬼ですよね♪
 そして、旅の終わりを告げるアテンダントの案内放送が・・・
 寝台車の車内全体が、にわかに騒がしくなり
 車窓には、ぽつりぽつりと街の灯りが!
 そして、「コーストスターライト号」は、
 ゆっくりとシアトル・キングストリート駅へと滑り込んでいきました。
 (2017年8月29日FB投稿)



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