<旅の始発駅駅長からのプチたびガイド> 「ちょっと足を伸ばしてみませんか?(秋田編@)〜「なまはげ」の故郷を訪ねて〜」 秋田で少し時間ができたなら・・・ というよりも今回は「前入り」♪ ある秋の日、私は秋田空港に降り立ちました! そして、今回「ちょっと」に選抜されたのは・・・男鹿半島♪ 言わずと知れた「なまはげ」の故郷でございます。 そして、どうしても「岬」に立ってみたくて・・・ みなさまは、「岬」!何かロマンを感じませんか? 私は、子供の頃訪れた「佐多岬」以来、機会あるごとに、なぜか風に吹かれに参ります! そこで、今回は、「入道崎」を目指して観光タクシーに身を委ねます♪ 運転手さんは、秋田なまりの佐藤さん!一路北へ向かいます。 レンタカーを借りて!なんて旅のスタンダードな昨今、 この「観光タクシー」は、実を言いますと、「情報」の宝庫なのでございます。 もちろん、今回も運転手さんと仲良しさんに・・・ 最近の観光の話題、秋田における公共交通の課題、そして、農業の現状などなど・・・ これから向かう男鹿半島!すでに公共交通では、「移動」がかなり困難であるとか・・・ 日本有数の米どころと思いきや、耕作放棄地が増え続けているとか! そんな時事問題を話しながら進むのは・・・ なんと「風車街道?」、そこには大型の風力発電施設が無造作に並びます。。。 なるほど、このような活用方法が・・・ そんなお話を聴きながら。。。 「再生エネルギー100%」で走る鉄道が 世田谷に存在することを思い出す私がおりました。 その一方、「東北の景観」は、これでいいのか?と自問自答・・・ でも、「いつか見た風景!」・・・それは。。。果たして! 1993年に訪れたハワイ島!そして、「South Point」に向かう私・・・ そこには、なぜ、こんなにもと思わせるくらいに立ち並ぶ「風力発電施設」♪ なるほど、米国ではかなり以前からと・・・妙に納得! その後も、秋田の人は、意外と「秋田新幹線」は使わない!とか、 時の人となった首相さんの出身エリアの話・・・ さらには、秋田県には様々な地域があり、そのそれぞれが往来しにくい交通の課題とか! 話題は「道路」、「地理」にまで至ります! みなさま、ご存じでしたか? 秋田県が、6番目に大きな面積の「都道府県」だってことを・・・ そうなんです!湯沢も、八幡平も、大館も、そして「しらかみ」も・・・みんな秋田県! そして、なぜ男鹿半島のエリアにのみ「なまはげ」が存在するのか? そんなこんなで約2時間・・・「入道崎」にたどり着いたのでした♪ まずは、もちろん「風に吹かれに!」 ここ「入道崎の地形」は、意外と女性的・・・ しばし、その風の音、海の叫びに佇み・・・ 観光客もまばらとあって、まさに「大自然」の野外コンサート♪ やはり、ここは日本海! 真っ青な空と海というより、「なまり色」の寂しさが良く似合う! なぜだか、太平洋に吹かれる風とは、気質が違う! みなさま、こんな「岬散策」の後は、「はたはたフライ丼」を忘れずに♪ なかなか、ご飯にたどり着けない!「はたはた」の存在に驚くこと間違いなしですよ♪ そして、今回の「旅のエピローグ」は、もちろん「なまはげ」♪ そこには、男鹿半島の各所で行われている「なまはげ」さんの展示! 夢に出て来てしまう方は、少し目隠しが必要かも? そこまで、並べなくても・・・ そんな「なまはげ」さん! でも、この有名な伝統行事の維持もなかなか大変なのだとか・・・ そんなところにも人口減少や少子高齢化の嵐が・・・ 確かに、この半島、なかなか人には会わない! そのような地方の現状を実感する時間となりました。 そして、旅の締めくくりは「ローカル線」の旅♪ JR男鹿駅から約1時間秋田駅へと向かいます。 行きどまりのホームに立つと・・・ かつてはここから夜行列車が上野まで連れてってくれたんだなぁ♪とか・・・ 目の前にある、どこまでも伸びる鉄路を眺めながら・・・ でも、現在は、「ハイブリッド・ディーゼルカー」♪ なんと、この列車!電化されていない男鹿線を蓄電池で走ります♪ いわば、最新技術による鉄道なのです! そして、その動きは、驚くほどスムーズ・・・ そんな静かな走行音に身を任せていると・・・ 「観光」について改めて考察してしまいます♪ 本来、「観光」とは、「光を観る」、すなわち・・・ その地域独自の歴史や伝統、文化、そして、美しい景観や食事・・・に出会うこと! でも、たまには・・・ちょっと視点を変えて・・・ 「光の当たらない影を観る」・・・ その地域の現状や、環境、そして、抱えている課題や、それに対する取り組みなどなど そんな地方が置かれている現状を体験する旅も「観光」なのではないでしょうか? みなさまも、このような感覚で地域を訪れ そのエリアの歴史背景、そして現状、さらには、その未来像まで・・・ 自分自身で考察する旅に出てみてはいかがでしょうか? (2020年12月1日FB投稿) |