旅の始発駅
ご予約・お問い合わせ/tel042−531−5400 メールお問い合わせ


☆プチたび09☆

「ちょっと足を伸ばしてみませんか?(大阪編@)

〜吉野山で季節はずれの静寂を味わう!〜」






「ちょっと足を伸ばしてみませんか?(大阪編@)
〜吉野山で季節はずれの静寂を味わう!〜」
ある冬の日、私たちは、大阪阿部野橋駅に降り立ちました!
そこには、吉野へ向かう観光列車が・・・
近畿日本鉄道の誇る「青の交響曲(シンホニー」です♪
観光特急「青のシンフォニー」
なぜ、冬に桜の名所「吉野」へ・・・
それは、観光地のオフピークにスポットライトを当ててみたくて♪
まずは、その車内へ!
そこには、一歩車内へ足を踏み入れた瞬間から「非日常」の空間が広がります♪
4両編成の車両には2名用と4名用のセミコンパートが・・・
そして、1両まるごとラウンジカーに仕立てた2号車では、大きな窓のスクリーンから
過行く沿線の景観をひとりじめできるのです♪
そしてこの列車、充実した車内サービスによって
沿線の「歴史」「文化」「自然」そして「豊かな食」を移動しながらにして体験できる
まさに走る地域の魅力発信空間なのです♪
さて、今回の主人公は「吉野」ですから・・・列車のレポはこのくらいにして。。。
約90分の鉄道旅!終着駅「吉野駅」の改札を抜け吉野山のふもとへ・・・
そこには、静寂に包まれた人気観光地が♪
これで「大丈夫かな?」と思うくらい「人がいない!」・・・
そして極めつけが・・・
訪れた水曜日には、なんと吉野山へ登るロープウェイが運行していない!
「オフシーズン」というのは、こういうことなんですね!
まぁ、そんな状況には驚かず・・・代行バスに乗車♪
このバスで、山頂駅まで運んでいただきます!
もちろん、乗客は私たちだけ。。。
小さなバスは、ゆっくりと、そして確実に、
春であればもも色に染まるつづら折りの山肌を登っていきました。。。
そんな貸切のバス旅も約10分で山頂駅に到着!
かなりの傾斜で・・・ずいぶん登ったなぁ♪
売店のおばちゃんは、「七曲りを下れば20分もあれば戻れますよ!」って・・・
ほんとかな?
ものすごい斜面・・・
そんな一抹の不安をよそに、、、さらに吉野山をハイキング♪
その狭い道すじに並ぶのは、閉まっているお店ばかり・・・
静寂に包まれたオフシーズンのメインストリートには・・・
穏やかな微風の音。。。そして、野鳥たちのさえずり。。。
そして、小春日和の優しい陽光に包まれた新鮮な空気が・・・
そんな山岳信仰の吉野山・・・
急な斜面に、どこまでも山みちが続きます!
でも、人気の全く感じられない!こんな空間!実は、季節はずれにしか味わえない♪
これはまさに「オフピークの贈り物」ですよね♪
そんなこんなを考えながら・・・今回の吉野訪問も「ちょっと」ですから・・・
とても眺望のよさそうな「湯川屋」さんで引き返し。。。
(この旅館、桜の季節には、桜色ひとりじめですよ♪)
老舗柿の葉寿司屋さん
そして、帰りみち、たった一軒だけ開いていた老舗「ひょうたろう」さんで、
吉野のごちそう「柿の葉寿司」を調達♪
これで、鬼が島にだって行けちゃうかも!
いざ、七曲りへ!
ロープウェイ駅を過ぎて不規則な階段を下ります。
このあたりは、少し滑りやすいので、ご高齢の方々はご注意を!
その先は、少し古びたアスファルトが緩やかなカーブを描きながら進みます♪
七曲りを下る
なるほど「七曲り」!緩やかなS字カーブがどこまでも続きます!
もちろん、急斜面に広がるのは桜の木々たち!
でも、今は冬♪何だか、どこか寒そうで・・・
その一本一本が、彩の春に向けて準備の冬ごもり♪
それは、朝晩の冷え込みをじっと耐え忍ぶかのように・・・
そんな尾根みちにそそぐ小春日和の優しい陽のひかり!
どこからともなく旋律を奏でる湧き水のしらべ♪
そして、そんな大きな吉野山のキャンバスは、その季節の恵みとも言うべき静寂の中!
そんな音のない世界も・・・なんて心地がよいのでしょう♪
そんな貸切キャンバスの「七曲り」をゆったりと下る歩みも
何だか知らず知らずに軽くなりますよね♪
さらに、眼下に広がる大和盆地には、時折、近鉄電車の走行音が響き、
それは、まるで自然のジオラマの中に身を置いているような錯覚さえ。。。
そんな大自然の立体空間に描かれた季節はずれのバージンロードを、
ゆったりと、そして、思い思いに散策できるのですから・・・
都会の中の密集した空間に少しだけ疲れたら・・・
こんな季節はずれの吉野山が、みなさまを優しく癒してくれること間違いなしですよ♪
そして、そぞろ歩きも約25分少し・・・
吉野駅近くで七曲りは終着点を迎えたのでした!
先を急ぐ私たちは、これから近鉄電車で橿原神宮へ向かいますが
お時間のあるみなさまは、
こんな「七曲り」の途中で、吉野のごちそうを味わいながら
神々の宿る山並みの静寂に癒されてみてはいかがでしょうか?
ここ吉野山には、
「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と、桜の名勝が連なりますが・・・
こんな季節はずれの小春日和にこそ
神々からの特別なおもてなしを心身で感じられる「枯れ千本」の癒し空間が、
とっておきの静寂とともに、みなさまをお待ちしているのです♪
枯れ千本
(2021年12月24日FB投稿)






駅長のひとりごとへ

トップページへ