「ちょっと足を伸ばしてみませんか?(大阪編@) 〜吉野山で季節はずれの静寂を味わう!〜」 ある冬の日、私たちは、大阪阿部野橋駅に降り立ちました! そこには、吉野へ向かう観光列車が・・・ 近畿日本鉄道の誇る「青の交響曲(シンホニー」です♪ なぜ、冬に桜の名所「吉野」へ・・・ それは、観光地のオフピークにスポットライトを当ててみたくて♪ まずは、その車内へ! そこには、一歩車内へ足を踏み入れた瞬間から「非日常」の空間が広がります♪ 4両編成の車両には2名用と4名用のセミコンパートが・・・ そして、1両まるごとラウンジカーに仕立てた2号車では、大きな窓のスクリーンから 過行く沿線の景観をひとりじめできるのです♪ そしてこの列車、充実した車内サービスによって 沿線の「歴史」「文化」「自然」そして「豊かな食」を移動しながらにして体験できる まさに走る地域の魅力発信空間なのです♪ さて、今回の主人公は「吉野」ですから・・・列車のレポはこのくらいにして。。。 約90分の鉄道旅!終着駅「吉野駅」の改札を抜け吉野山のふもとへ・・・ そこには、静寂に包まれた人気観光地が♪ これで「大丈夫かな?」と思うくらい「人がいない!」・・・ そして極めつけが・・・ 訪れた水曜日には、なんと吉野山へ登るロープウェイが運行していない! 「オフシーズン」というのは、こういうことなんですね! まぁ、そんな状況には驚かず・・・代行バスに乗車♪ このバスで、山頂駅まで運んでいただきます! もちろん、乗客は私たちだけ。。。 小さなバスは、ゆっくりと、そして確実に、 春であればもも色に染まるつづら折りの山肌を登っていきました。。。 そんな貸切のバス旅も約10分で山頂駅に到着! かなりの傾斜で・・・ずいぶん登ったなぁ♪ 売店のおばちゃんは、「七曲りを下れば20分もあれば戻れますよ!」って・・・ ほんとかな? ものすごい斜面・・・ そんな一抹の不安をよそに、、、さらに吉野山をハイキング♪ その狭い道すじに並ぶのは、閉まっているお店ばかり・・・ 静寂に包まれたオフシーズンのメインストリートには・・・ 穏やかな微風の音。。。そして、野鳥たちのさえずり。。。 そして、小春日和の優しい陽光に包まれた新鮮な空気が・・・ そんな山岳信仰の吉野山・・・ 急な斜面に、どこまでも山みちが続きます! でも、人気の全く感じられない!こんな空間!実は、季節はずれにしか味わえない♪ これはまさに「オフピークの贈り物」ですよね♪ そんなこんなを考えながら・・・今回の吉野訪問も「ちょっと」ですから・・・ とても眺望のよさそうな「湯川屋」さんで引き返し。。。 (この旅館、桜の季節には、桜色ひとりじめですよ♪) そして、帰りみち、たった一軒だけ開いていた老舗「ひょうたろう」さんで、 吉野のごちそう「柿の葉寿司」を調達♪ これで、鬼が島にだって行けちゃうかも! いざ、七曲りへ! ロープウェイ駅を過ぎて不規則な階段を下ります。 このあたりは、少し滑りやすいので、ご高齢の方々はご注意を! その先は、少し古びたアスファルトが緩やかなカーブを描きながら進みます♪ なるほど「七曲り」!緩やかなS字カーブがどこまでも続きます! もちろん、急斜面に広がるのは桜の木々たち! でも、今は冬♪何だか、どこか寒そうで・・・ その一本一本が、彩の春に向けて準備の冬ごもり♪ それは、朝晩の冷え込みをじっと耐え忍ぶかのように・・・ そんな尾根みちにそそぐ小春日和の優しい陽のひかり! どこからともなく旋律を奏でる湧き水のしらべ♪ そして、そんな大きな吉野山のキャンバスは、その季節の恵みとも言うべき静寂の中! そんな音のない世界も・・・なんて心地がよいのでしょう♪ そんな貸切キャンバスの「七曲り」をゆったりと下る歩みも 何だか知らず知らずに軽くなりますよね♪ さらに、眼下に広がる大和盆地には、時折、近鉄電車の走行音が響き、 それは、まるで自然のジオラマの中に身を置いているような錯覚さえ。。。 そんな大自然の立体空間に描かれた季節はずれのバージンロードを、 ゆったりと、そして、思い思いに散策できるのですから・・・ 都会の中の密集した空間に少しだけ疲れたら・・・ こんな季節はずれの吉野山が、みなさまを優しく癒してくれること間違いなしですよ♪ そして、そぞろ歩きも約25分少し・・・ 吉野駅近くで七曲りは終着点を迎えたのでした! 先を急ぐ私たちは、これから近鉄電車で橿原神宮へ向かいますが お時間のあるみなさまは、 こんな「七曲り」の途中で、吉野のごちそうを味わいながら 神々の宿る山並みの静寂に癒されてみてはいかがでしょうか? ここ吉野山には、 「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と、桜の名勝が連なりますが・・・ こんな季節はずれの小春日和にこそ 神々からの特別なおもてなしを心身で感じられる「枯れ千本」の癒し空間が、 とっておきの静寂とともに、みなさまをお待ちしているのです♪ (2021年12月24日FB投稿) |