<旅の始発駅駅長からのプチたびガイド> 「ちょっと足を伸ばしてみませんか?(京都編@) 〜古都で、もうひとつの歴史「琵琶湖疎水」に思いを馳せる!(その@)〜」 ある冬の日、私たちは、古都のもうひとつの歴史を訪ねておりました! 地下鉄東西線で市内中心部から約10分!蹴上駅に降り立ちます。 この1997年に開通した東西線は、東山エリアに向かうにはとても便利♪ レンガ調に装飾された駅入口を出ると、目の前に広がる東山山麓・・・ あっという間に自然豊かな空間へと、私たちをいざなってくれるのです♪ まずは、疎水記念館にて、 琵琶湖疎水の歴史的背景を学びます。 中でも、ミニシアターでの映像解説は、分かりやすくとても勉強になります♪ そして、その概略を理解し、いざ、琵琶湖疎水散策へ! 出発点は、ここ・・・「南禅寺船溜♪ ここに広がる光景は・・・ 水路に満々とたたえられた豊かな水量! そして、その中央付近には、その場所を象徴するような噴水♪ 疎水の重要な役割の一つが「舟運」であったことを現代に伝えています。。。 そこから始まる「インクライン」♪ 約36メートルの標高差を、船を台車に乗せて運ぶという、 まさに、舟運を支える要ともいうべき施設♪ その「インクライン」跡をゆっくりと上りながらの散策です! その坂道の勾配は均等で、どこまでもまっすぐと続いています。。。 そして、そこには、当時のまま線路が敷かれ、砂利敷きの散歩道♪ これが、なかなか歩きにくい・・・ でも、考えて見てください! 廃線になった鉄道跡、そのまま残されている場所は、意外と少ないはず♪ それも、その上を歩けるのですから・・・ その一歩一歩が、疎水の歴史を知るための道しるべ・・・ これは、案外、貴重体験ですよ♪ そんな散策の途中、ふと気付いたのが・・・桜並木♪ この「インクライン」は、京都でも有数の桜の名所とか・・・ でも今は、静寂に包まれた季節! その硬く春を待ちわびるつぼみに、趣を感じます♪ そんな静けさに包まれた京都にこそ、ほんとうのよさが隠されているのかも知れません! そして、途中まで歩みを進め、もうひとつの名所・・・「ねじりまんぽ」へ♪ このインクライン下のトンネル! 煉瓦を螺旋状に積み上げることによって、その強度を保っているとか・・・ このような一つ一つに、その当時の最高峰の技術が・・・ さらに、その変った名前の隧道を抜けると・・・季節は、まさに桜色の世界♪ (ここから先は、春色の「インクライン」のご案内です!) 「ねじりまんぽ」脇の通路を「インクライン」へと登ります♪ そこに広がるのは、待ちわびていた彩の季節の到来を 静かに、そして、精一杯のおもてなしで迎える桜並木たち♪ そして、その散歩道沿いには、華やかな空間を蝶のごとく舞う人々♪ そこは、冬の静寂に包まれた空間とは、また、味わいの異なる「インクライン」♪ こんな色どりあふれる光景の中では、誰もが笑顔の大輪の花を咲かせていますね♪ その後、散策路を南禅寺へ・・・・ 出迎えてくれるのは、ひときわその存在感を誇る「三門」♪ 日本の文化の粋を集めたような南禅寺、ほかにも有数の歴史的建造物が並びます! その境内を横切るようにそびえ建つのが「水路閣」♪ それは、禅寺の風情とは少し異なる趣で 南禅寺の歴史的風景に溶け込みます♪ そして、そのアーチ型の形状! そんな西洋風の土木構造物が、不思議と境内の一部となっている♪ こんな、歴史的景観、意外と他では、見ることができないのでは? さらに、「水路閣」の奥の坂道へ進みます。。。 段々と「水路閣」の高さが、目線と同じになり・・・ そこには、悠々と水をたたえた歴史ある水路が・・・ このような構造物が明治中期に建築され、京都市の近代化を支えて来たとは・・・ そして、平安から続く京都の悠久の歴史の一部となり・・・ 産業・経済の発展に、さらに、京都市民の生活を支え続ける命の水に・・・ そんな水の流れを間近に感じながら・・・ 神社仏閣とは、ひと味違う京都の歴史に思いを馳せる私がおりました。 ここから、私たちは、南禅寺の緩やかな参道を下り、 ハルウララの疎水散歩を楽しみながら東山駅へ向かいますが・・・ お時間のあるみなさまは・・・ 南禅寺の歴史的建造物をひとつひとつ味わうのもよし。。。 ここから少し足を伸ばして、「哲学の道」を銀閣寺へ向かうもよし・・・ 古都京都の歩き方は、みなさま次第で無数に広がります♪ ○次回は・・・ 春色の「琵琶湖疎水」のさらに上流へ向かいます♪ (2022年5月1日FB投稿) |